夏祭り、花火、浴衣、海水浴、キャンプ、日本に楽しい夏がやってきます。
日本の夏は本当に素晴らしく、夏が一番好きという方もいるのではないでしょうか？
今年の夏は久々にいつものように楽しめると心躍る気持ちで夏を迎える方もいると思います。
梅雨があけ、毎日うだるような暑さが続いています。
しかし、夏になると必ず発生する病気があります。
それが熱中症です。
５月頃から増えていき、７月にピークを迎えます。近年は、残暑も厳しく９月頃まで発生のリスクがあります。
熱中症とは？
熱中症とは、
例えば、
それに伴い、頭痛・めまい・だるさ ・虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こします。
重症化すると生命に危険をきたすこともあるとされています。
熱中症のメカニズム
熱中症は、次のような環境で起こりやすくなります。
気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い。
このような環境が重なれば、
人間には、ヒトの体温を調節するメカニズムがあります。
体を動かすと私たちのからだの中で熱作られ、体温が上昇します。人間のからだには体温調節機能が備わっており、
これを放熱と言います。
同時に体温が上がったら汗をかきます。
熱放平常時はこうした体温を調節する機能が正常に働いています。そのため、
ところが、あまりに暑い環境や湿度が高い環境にいると体温調節機能が乱れて体外への熱の放出がされなくなります。
結果、体内に熱がこもってしまい、体温がグングン上昇します。
そして、急激に大量の汗が出てきます。
湿度が高い環境では汗が流れ落ちるだけで蒸発しません。そのため、
|
|
発汗と同時に、体内の水分と塩分やミネラルが失われ、
塩分やミネラルは、血流や筋肉との関わりが強い成分です。
筋肉がこむら返りを起こしたり、意識を失ってしまったり、
☆発汗時の注意点
身体に水分を補給するときに、
自発的脱水
大量の汗をかいた状態で水だけを補給し続けると体液がうすくならないように喉の渇きを止め、尿量を増やして水分を排出することになります。 その結果体液の量は回復しないまま更に水分を失い、脱水が進行してしまう状態になります。 自発的脱水を防ぐには水だけでなく、体液の成分に近い電解質の入った飲料が有用です。
|
症状と対処法
熱中症の症状を、
★I度 軽症（現場での応急処置で対応できる）
●めまい・失神
「立ちくらみ」という状態で、
●筋肉痛・筋肉の硬直
筋肉の「こむら返り」のことで、
いわゆる“
●大量の発汗
流れ出るように汗が出る状況です。拭いても拭いても汗がでる、
熱中症が疑われるときは、
衣服のベルトをゆるめたり、体に水をかけたり、
大きな血管が通る首やわきの下、
冷たい水を与え、たくさん汗をかいた場合は、
自分で水分・塩分を摂れないときは、
私の体験談
私も入社１年目にキャラクターの着ぐるみを着て店頭で熱中症を経験しました。
立っているのがやっとで、他のスタッフに両脇を抱えられ、バックヤードへ連れていかれました。
スポーツドリンクを飲んでも汗がしたたり落ち、しばらくは力が入らない状況でした。
職業的にも医療系の職業であったため、他のスタッフの適切な処置により回復することができました。
★II度 中等症 （病院への搬送を必要とする）
●頭痛
●吐き気・嘔吐
●倦怠感・虚脱感
適切に水分･塩分の補給や身体の冷却が行われないと次の段階に進みます。
脳や消化管、肝臓への血流が低下してしまい、
これが“熱疲労”、“熱疲弊”と言われています。
症状が進行しています。病院へ搬送しましょう。
★III度 重症 （入院して集中治療の必要性がある）
●意識障害・けいれん・手足の運動障害
呼びかけや刺激への反応がおかしい、
体温が高くて皮ふを触るととても熱い、
日常生活での予防と対策
熱中症対策を日々の生活の中の工夫や心がけを行うことで命を守る
適度な空調で室内の温度を快適に保ったり、
暑さ避ける対策
「気温と湿度」をいつも気にしておきましょう。
屋内の場合は、ブラインドやすだれで直射日光を遮ったり、
衣服を工夫する対策
暑い日や暑い時間帯を避けて、外出を心掛けてください。
外出時には日傘や帽子を活用することをおすすめします。
直射日光を避け、なるべく日陰を歩いたり、
少しでも体調に異変を感じたら、涼しい場所に移動し、
道具を使った対策
近年は熱中症対策商品がたくさん販売されています。
冷却シートやスカーフ、
日常生活で使えるものから夏の夜の寝苦しさをやわらげることので
ちなみに、
|
|
こまめな水分、塩分補給
暑い日は知らずしらずのうちに汗をかいて、
たくさん汗をかいたときは、
ただし、
汗をかくとミネラルも失われるので、
暑さに備えた体づくりをする
熱中症の発生には体調が影響します。毎日の体温を測定し、
ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかく習慣を身につける
暑くなり始める前の時期から、適度に運動を行い、
入浴も汗をかくということでおすすめです。
ウォーキング・ジョギン・
暑熱順化
暑熱順化とは体が暑さに馴れることで、暑熱順化すると汗をかきやすい状態になり、 体温が上昇しにくくなります。 個人差はありますが、暑熱順化には数日から２週間程度かかると言われていますので、 暑くなる前から暑熱順化のための活動を始めましょう。
小さな子供と高齢者の熱中症
小さな子供や高齢者、
子どもは体温調節機能や汗腺の働きが十分に発達していないからです。
特に、乳幼児は大人よりも新陳代謝が活発で体温が高く、汗腺をはじめとした体温調節機能が十分に発達していません。
身長の低い子供やベビーカーなどを使用する乳幼児は、
子供さんの顔が赤くなっていたり、大量の汗をかいている場合は、
高齢者は体温調節機能の大切な役割を果たしている発汗と血液循環
それに加え、体内の水分量も少ないです。また、加齢とともに心機能や腎機能が低下します。
そのため熱中症
まとめ
熱中症は急速に症状が進行し、重症化しますので、
熱中症予防のポイントは、今の自分がどのような環境にいるか？どのような状態か？客観的な立場に立ってみることが重要です。周りの人とお互いに声を掛け合って熱中症の予防に取り組みましょう。
暑さに負けない体作りも大切になってきます。
この夏を快適に過ごせる対策をしっかり考え、最高の夏をenjoyしましょう！！
コメント