【初めての手紙】中学を卒業する君へ

日記

君が生まれて、早15年が経ちました。
今思えば、あっという間に成長した感じがします。

幼少期に心房中隔欠損症と診断され、大きな手術を受ける事になりましたね。

あの時は、小さい体で全身麻酔をして手術をする君に、もしも何かがあったらと心配がやむ事がありませんでした。

その何年か前に、私が全身麻酔をして肩のカテーテル手術をしていたこともあり、子供の体に大丈夫なのかと不安でいっぱいだったよ。

手術は開胸のため、私よりもっと体への負担は大きかったと思います。
ICUから出てきた君をみた時、涙が止まらなかったことを今でも鮮明に覚えています。

『小さい体で本当に良く頑張ったね。』

君には好きなこと、興味を持ったことに全力を注げるような人間になって欲しいです。

幼少期は、興味が湧いたら集中して取り組む力があったね。
いつも自信に満ちた君は、当時の私とは正反対で「希望の光」でした。
いつも君の発言に勇気をもらったり、関心させられていたよ。

小学校に入学してからは、将棋や株式に興味を持ちはじめました。
自ら本を買って読んだり、図書館で本を借りて読んだりすることもありましたね。
その姿勢には私も感心させられました。

君が本を読んで株式に興味を持った時、私は知識もなく、なんとなく感じる不安からいつも逃げていました。
当時は、行動を起こせば不安は無くなる事に気づけずにいたのです。
いつも躊躇して慎重になっていた自分がいました。

あの時、一緒に株式の勉強をしてマネーリテラシーを高めていれば、今とは違う現実があったかもしれないね。
でも、いつか君が興味を持ったら、今度は何でも一緒に楽しもうと思っているよ。

中学生になってからは、登校出来ない日が続きましたね。
自信を無くしつつあった君に少しでも、希望を与えたいと自分なりに考えて接してきたつもりです。
徐々に笑顔が戻って来た時は、安心しました。

不登校という長く、暗いトンネルを抜けてから、少しずつ前向きな気持ちが戻って来たね。

学校に行くことより、前向きな言葉を発するようになったことが、私の中では一番嬉しかったよ。

学校に行けない期間は本当に苦しんだでしょう。
でも、その経験はこれからの人生に必ず役に立つよ。
そんな経験をして青春を過ごした君は、今を楽しめるようになっているんじゃないかな。。

これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もないよ。
心配しなくていい。
自分の人生を決めるのは「いまここ」に生きる君なんだから。

人間関係にストレスを感じたり、悩むことも多々あるでしょう。
たくさんの人と遊んだり、恋愛をしたり、多くの経験を積んで成長してくれることを願い、応援をしています。

壁にぶつかった時は、自分で打開出来るような人間に育ってほしいなぁ。
自分の得意を見つけて、強みを伸ばして生きてほしいと願います。
自分の興味があることや好きなことで人と繋がりあえることは楽しいよ。
いつか自分が好きな事、打ち込める事を見つけてほしい。

君なら絶対に大丈夫!!
自信さえ回復すれば、望むことは何でも叶えられるよ!

これからの人生を楽しもう!

これまでは、君が風となり私の背中をいつも押してくれていた。
これからは私が君の背中を風となり、押していく番だ。

桜の開花が遅くなっているけど、今年も花見をして桜を楽しもう。

🌸卒業おめでとう🌸

そして、いつもありがとう。

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